Friday, March 12, 2010

番外編 クルーズ・エジプト船内ライフ



 表紙 クルーズ船のサンデッキより 

 これは読み応えありまっせ。創作・実話。

*クルーズ船 乗ったのはプレジデンシャル・クルーズのオデッセイという船です。これにも6つくらいいろんな名前がついてます。ナイル・レジェンド、ナイル・シンフォニー、ナイル・アドミラル、ナイル・リッツ、ナイル・プラザ、ナイル・コモドールと。で、わたしたちの乗ったナイル・オデッセイ。つくりと内装はどれも同じみたい。



こんな風に何艘も横並びしてると他の船のロビーを通って自分の船に到着

1階
ロビーとレセプションと客室

 こっから入るんですね。前にも書いたように、船が横付けになっていて、自分の船が一番陸に近くない場合は他の船のロビーを通過して自分の船のロビーに行く。3つくらい越す場合もあった。レセプションはまさにホテルのそれみたいです。
貴金属とジュエリーの小さい店も角にあったわ。



2階
客室 レストラン ショップ

 ショップもあり、ここではみやげ物や、ガルベーヤなどの民族衣装、スカーフなどの装飾品も置いてあります。衣装を選ぶと船室に持って帰って試着するんです。

この奥がレストラン。ドアが閉まってますが。
右横の服の列がショップ。










 客室は2階と3階(トップ)にあります。1階にもありました。

 わたしたちの客室はレストランのある階で2階でした。

 客室はすべてオーシャンビュー、いや、もとい、リバービュー。窓も開くのよ。でもわたしたちのキャビンは進行方向に向かって左。いつも、接岸されてるか、隣の船の窓が見えるので、カーテンはあまり開けられないのでした。洗濯物とか、バスルームに入れておくと乾かないので、窓にかけてたんだけどね。
 ベッドメーキングは1日2回してくれて、朝ごはんのときと、夜、夕食を食べてる間。タオルは毎日、都度変えてくれるんです。そうじは1回でええや、とほとんど、夕食前にレストランに行こうとすると掃除に来るので、タオルだけ交換してもらってました。そんなによごれない、よごさないしねえ。

 部屋にはミニバーもあるでよ。
 洗面所には「飲み水には適しません」とあるが、うがいしても、歯磨きしても、そう違和感なかった。もちろん、お腹も大丈夫でした。飲み水(ミネラル・ウォーター)はミニバーにも入ってるし(有料だが)、レストランで食事の際に取った大ボトルを残ったら部屋に持って帰って、次の日また食事のときに持っていくということも可能。サンデッキにはバーがあり、飲み物、アルコール、お茶・コーヒー、いつでもたいてい頼めます。
 バスタブはないけど、シャワーのスペースもバスルームのスペースも、コスタより広い気がしました。シャワーのお湯はふんだんに出るし、先進国のふつうのホテルと同じです。

 そうそう、3日目くらいから、タオル折紙が始まって。。。毎日タオルでいろんなもの作ってベッドの上においてくれるんです。レストランでも、スタッフが布ナプキンで折紙ならぬ、折り布?してました。



Do not disturb のサインもエジプト






3階
サンデッキ
 やたらサンデッキの写真が多いのよね。ほとんどここにいたからかなあ。

屋外プール 
 そんなに大きくないけど、屋外なので、水は冷たかった。
 マケ家族(後述)の女の子が入ってたけど、ちべたそ~。









マッサージ小屋 
 ほったて小屋みたいなの。サンデッキにいるとマッサージのおにいさん、セールスにやってきて、マッサージしない?しない?ってうるさいの。キョーミはあったんだけど、現金でないとだめ、っつうから、渋ってた。7日目に現金があまりそうだったので、値段交渉。30分のハーフボディマッサージ、150のところ、100しかないって値切ったらオッケー。試してみました。アロマオイルを3種類使い、ふつーのとはちと違う感じですが、よかった。欲言えば、もそっと肩もみをしっかりしてほしかったけどなあ。でも値切ったけど、しっかりやってくれたよ。


*食事・レストラン もちろん朝・昼・晩、全食事込みの料金なんです。おいしかったよ、これが。

朝食 ビュッフェ 
昼食 ビュッフェ 
夕食 4コースのセットメニュー うち2晩はエジプト料理のビュッフェ 

ある日のメイン ビーフステーキ・黒胡椒ソース


ある日のデザート
アイスクリーム・アラスカ(メレンゲの上にぼっと火をつけてブランデ燃やすやつです)






ある日のディナー・メニュー
 まず、①スープがでて(この日はトマトスープ)、②カンタンなピッツァとか、キッシュ系。この日は春巻き。そのあと③メインはテーブルでひとりずつサーブされ、お肉か魚で、付け合せの野菜があり、ソースを最後にかけてくれるんです。④デザートも毎日。この日はクレープ・シュゼット。
 特筆はパン、とスープがおいしかった。パンはいろんな種類があり、サフラン入り、とか、シナモン入りとか。インドのナンみたいなものから、薄いピタパンと呼ばれてるもの。朝食には甘いのも出るんだけど、これまたグッド。
 シェフが真ん中にいて、オムレツその場で好きな具(たまねぎ、トマト、ピーマン、ハムなどなど)から選んで作ってくれる。卵の数も選べる。その横にクレープもあって、それもその場でオンデマンドに作ってくれるの。
 
 お昼はビュッフェに必ず透明コンソメ系とクリーム系の2種類のスープが出ます。例えばある日は野菜コンソメと、アーチチョークのクリームスープ。また、お昼のビュッフェのライス(いろんな味付けの種類あり、パスタといっしょになってることもあった)も、日本のお米みたいに丸くて、おいしかったです。日本人にはうれしいかもね、これ。
 サラダバーのほかに、あったかい、付け合せ。メインは真ん中にカーバリー(ローストの肉などをシェフが切り分けてサーブする)もあるが、他にもメインになりそうなシチュー系やパスタ系が並べてある。もちろん、野菜も、緑の野菜、じゃがいも(ロースト、グラタン、チップス、と毎日いろいろ変化)。いかフライ、魚のフライなど、揚げ物もありました。

 ドリンクはツアー費用に入っていないので、別料金で最後に精算でした。
 ワインはボトル 80 から250 エジプトビール(サッカラという銘柄を飲んでた)500ml が 30 。
 以上エジプトポンド
ワインは3種類くらいあって、グラスワインもあったけど、オベリスクという銘柄を二人で毎日一本、赤・白・ロゼと全部試しました。赤とロゼがおいしかったな。これが ボトル 125 ポンド。
 結局、毎日のように、昼はビール、500ml を二人でわけ、夜はワイン1本、で飲み続け、水を入れて最終的に払ったのが一週間でひとり 70 英ポンドくらい?ま、悪くないです。

 試したオペリスクという名のエジプトワイン。
 ラベルがモダン




 食事はおいしかったし、エジプトのワインもビールもおいしかったんだけど、ひとつだけ難を言えば、コーヒー。コーヒー飲みのわたしとしては不満が少々残りやした。ヨーロッパなどのホテルなどでの朝食の楽しみはあの、濃~いヨーロピアンコーヒー。特にラテン系の国は最高。朝起きて、あの濃~いカフェを飲むと香りとともにぐぐっと眼が覚める、んだけどね。2日目に朝食にレストランに行くと、テーブルにインスタントコーヒーとティーバッグがおいてある。お湯のポットがあって、それでセルフでつくるらしい。目が点。「あの、プロパーなコーヒーはないの?」ない。夕食のときはいわゆるフィルターコーヒーを出してくれたんだけど。クルーズもほぼ終わりに近づいたとき、バーでカプチーノやエスプレッソが頼めると発見しましたが、遅かりし。でもカプチーノ試したけど、ふつー。まあまあ、かな。コーヒー豆の問題かなあ、アフリカやし、おいしそうな気持ちするんだけどね。でも、ミントティーはティーバッグでもおいしかったです。甘いけど。やはり、お茶の国なんだよな、中近東って。
*3月現在換算レート
100 エジプトポンド = 約 12.08 英ポンド
100 エジプトポンド 日本円にして 約1615円


ロビーのサイン
 ツアー別にあって、毎日日程が張り出されるのです。4日目くらいに気がついて、写真に撮ることにしました。予定って、たいしたことないけど、忘れるのよね。デジカメに撮っておけば、見ればいいだけで、カンタン!もっと早く気がつけばよかったに。








船内エンターテイメント

初のこころみ、ブログ You Tube ならぬ、My Tube 下のリンクをクリックしたら動画になるはずです。
試してみてください。

初日、ディナーの後は、ベリーダンスショウ。前座のまわる男のひとがすごかった。





もちろん、ライブバンド

My Tube 1) まわる男 これはね、トルコで、回る宗教みたいなんがあって、一度ロンドンで見たことがあるけど、そのエジプト版?ずぅ~とくるくるくるくる一定方向に回りながら、スカートのようなものをどんどん脱いでいきます。あ、でも男性よ。






















My Tube 2) ベリーダンス そのあと、ベリーダンサー登場。そういうひとって、細いのかと思ったけど、お腹はぽっこりでてるんです。ちょっと安心?ベリーダンス講習会もありました。みなで踊るのよ。踊り方。1)両手を上にあげ、2)腰は8の字を書くようにまわす。3)腰をまわしながら、両手は木の上にあるオレンジをもぎとるような気持ちで動かす。これね。カンタンそうで、なかなか難しいのです。やってみて。

 で、みなで、真ん中のダンスフロアに出て一斉に踊りの練習。視聴者参加型エンターテイメント。次はベリーダンスの女王決定戦。我と思わん方は試しておくんなせい。
 

これはビンゴナイトで当たった賞品、金のスカラベ・ペンダントトップ。



*ガラベーヤ・ナイト

 4日めと7日目に船長主宰のカクテルパーティがあり、続き、ディナーはエジプト料理のビュッフェ。そのあと、エジプトの民族衣装ガラベーヤを来てのエジプトの夕べがありました。みんなショップで買ったガラベーヤ着てるんだけど、どうも買う気がしなくてね。そんな高くないんだけど、部屋着くらいにしかならんかなあと。ガイドに「ガラベーヤは?!」と指摘されたけど、ま、ええやんねえ。友人がこのクルーズに来て、そのときの「クレオパトラ」風衣装とかつらを借りてきたひといましたけど。めだってたわ。


エジプトビュッフェのときのテーブルクロス
いつもはふつーの無地のクロス。違うのよ


これはフルーツジュースよ。ストロベリとメロン
20ポンドなり。



 2回目のパーティのときはエジプト人が多くて、さすが、小さい女の子でも踊る踊る!My Tube 3) でどうぞ。3人姉妹のひとり。15歳くらいとおもうけど。この妹、5歳くらい?の子もすごいうまかったんだけど、後姿しか撮れなかったのよね。最初だったから油断してました。

なんか、すぐ沈みそうな救命ボートやけど


*船のスタッフたち
レストランのウェイターに、マッサージのにいちゃん。フレンドリーなひとが多い。そういえば、ほとんど、いや全部男性だったなあ。船員さんも含め。女性はいなかったわ。ベッドメークしてくれるのも掃除のひとも、ウエイターも。。。地中海クルーズのときはウエイトレスもいたのになあ。エジプトだからでしょうか?

 敬虔なイスラム教徒は仕事中もちゃんとお祈りをします。
 甲板でお祈り風景・目撃


 最後にチェックアウトの際、チップをフートーに入れて渡してください、と言われました。それはみんなで分けるんだって。低いお給料で働いているので、チップが収入の一部だって。もちろん、いくら入れるか、はお客さん次第でゼロでもいいけど、っての。まあ、言い方悪いけど、余った現金をおいてきました。
 ガイドは別途 ルクソールの運転手に渡すという名目で皆から10(英)ポンドずつ集めてました。なんで、ガイドにはなし。

 そういえば!ショッピング編はまた入れますが、ここでも店員はみな男性だった。あ、でも香油の店には女性の店員もいたな。



夕焼けのサンデッキ


向こう岸、列車が走っていきます


*乗客たち

 レストランの8人用のテーブルで、いつも同じテーブルで食するので自然と顔なじみになります。わたしたちのテーブルにいたのが、全部イギリス人のカップルで、

1)遠距離恋愛カップル 
2)のん兵衛夫婦
3)バーミンガム・サッカーフリーク夫婦

 1)53歳女性と63歳男性のバツいち同志カップル?女性はプリマスにいて、男性がロンドン。旅行ともだちで、どっちも大きな子供がいるんだけど、スキー旅行で知り合ったって。このカップルは二人とも陽気で楽しいひとたち。冗談ばっかり言ってます。男性の方ははじめ、ダイエットとか言って食べないのかと思ったら、途中から食べる食べる。スープが気に入って(もちろんおいしかったけど)2種類あったら、2つとも平らげてました。

 2)は朝から晩まで、ずぅぅぅ~っと、飲んでる。夫婦とも。だんな特にすごくて、ずっと赤ら顔。昼はビール瓶、夜はワインボトルを常に携帯。飲むから、よくトイレに立つ。すぐいなくなると思ったらまた戻ってきて飲んでる。という感じ。飲みすけ夫妻、と呼んでいました。

 2)と3)は船内で知り合ったのに、飲み具合が合うのか、すぐに4人で行動するようになりました。いっつも飲んでるの。だんなは自転車やってるというからに、細いのが、奥さん顔は小さいけど、けっこう横幅あり。熱気球のようでしたよ。しつれい。のみの夫婦っぽい。

 1)2)の女性がいずれも旅行会社勤務。

 他のカップルのことを、日本語わからんと思って、ふたりで勝手なこといろいろ言ってたけど、きっと彼らはわたしたちのこと女性二人でレズビアンかなんかと思っているでしょうね。いちおう、ふたりとも、まっとうですので。。。おとこ好きです。。。あ、こんなこと書いちゃいかんな。ほとんどが中年から老年の男女のカップルでしたが、女性二人連れもいましたよ。ティーンズのときからの幼馴染で、どっちも子供がいるとか。別れたのか、離婚したとか、そういうことは聞きませんけどね。

 あと、世界中を回っているらしい、11歳くらいの女の子を連れた家族。ロンドンに今いるらしいけど、マケ家族とわたしたちは呼んでいました。なぜなら、マケドニア人。だんながでっか~。いかつい顔だし、プロレスラーみたい。それにしゃべり好き。ガイドをつかまえてはえんえん、しゃべってました。あまりにうるさいので、ホルス神殿のメンバー参加型説明劇ではガイドに、オシリス神を殺した悪者のセト神にされてた。ぴったしぃ。アブ・シンベルに行くバスの中で、せっかく、2人用の席をひとりでせしめて寝ようと思っているのに、座ったのが友人の前、でかいくせに、背もたれをが~っと後ろに倒して友人が寝られんやん!と(怒)
 このおっさん、じゃまばっかするんだもん。唯一役に立ったのは、アスワンで。マーケットで買い物するために、現金を引き出しに行ったとき。彼も現金を引き出ししたくて、ATM (引き出しの機械)をガイドに教えてもらって、3人でいっしょに探しに行ったのです。銀行の並んでいる通りに出て、一番近いマシンで出そうとすると、彼が、もそっと先のBNP で出した方がいい、と言います。BNP とはバンクナショナルドゥパリ。すなわち、フランスの銀行です。わけわからん地元のがアラビア語で並んでて、見るからに外国人には、うさんくさい。彼曰く、帰国してから、なんか問題があったときに、ヨーロッパの銀行やったら、そこで文句言えるやろ。賢いわ。ちょっと見直したな。それに、こんなでかいこわもてのおっちゃんが横にいてくれたら、引き出すときにも、わたしたちかよわい乙女二人、安心やん。ていのいいボディガードにしてさしあげました。

 あとは、お年を召したかたもたくさんいらして、杖をついたおじいさん。孫らしき若者と来ておられた。けっこう歩く神殿岩山砂漠観光が多かったのに、しっかりついてきておられた。自分が杖をついてるのに、ジェントルマンですよ、わたしのような若き女性には先に、って道を譲ったりされるんです。さすがに最後の階段20段降りるエスナのクヌム神殿では下まで降りずに上から見られてましたけど。エジプトの遺跡めぐりって、階段やら岩石の道が多いので、年寄りには大変、と思うけど、みながんばっていたなあ。歳を取ってもああなりたいもんです。

 次回はお待ちかねショッピング編。


2010年3月12日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..…..March, 2010

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