Friday, July 30, 2010

番外編 南仏の2つのミシュランレストラン・プラス

 さて、ご期待の食編です。

◎アルルのヴェジ・レストラン 7月15日夕食
 ミシュランではないけれど、いいレストランがいっぱいありました。初日に行ったアルルのヴェジタリアンレストラン
 当初友人に紹介してもらったビストロに行こうと思って訪ねるも予約がないので満席と言われ。
 その近くでとりあえずと思って入ったのがヴェジ。これなかなか

 よくわからなかったけど、勧められるままにとったメインの盛り合わせ

 左からズッキーニとキャロットのキッシュ風ケーキ、真中冷たいきゅうりのスープ(ヨーグルトも入ってた)、奥左になすの煮付け 右ピンクのは キノアQuinoa という粟ひえみたいなの。ビーツ、サラダと。どれもおいしかった。これが 9.50ユーロ。

 ここのコーヒーが。。。ピカいちだった。。。エスプレッソと頼むと「カフェね?」といわれた。エスプレッソはイタリア語。フランス語では、カフェ、でいいのですが。パーコレータに入ってでてきたんだけど、うま!!の一言。カップもかわいかったのに写真撮るの忘れました。

 住所は Rue des Porcelet  このあたりレストラン多し。番地わかんないけど、La Mangelire という名前だった。よく覚えてるわ。Manger  食べる Lire 読む
 ゴッホが入院中、自分の耳を切り落としたことで有名になった病院 Espace Van Gogh に近いです。


◎アルルのミシュランレストラン 7月16日ランチ

 Le Cilantro という名はチリの一種からきているそう。去年ちらっと看板は見たけど、高い、と思ってた。でもランチは3コース25ユーロでしたので、悪くないかな? 予約なしでは難しいと悟ったわたしたちはさっそく、翌日のランチを予約。お庭もあったけど、しつらえが、もひとつということで、中で食べました。モダンな作りでさわやか。でも暑い!




突き出しの盛り合わせ
左から、サラミのようなハム、野菜のチップス、オリーブのタパナード






 コースは各2種から選べるのですが、みな同じものを選びました。これは、前菜。スパーダ(かじきまぐろ)の「にぎり」野菜巻き、とあったので、寿司がでてくるんかと思ったらなんと。巻きをにぎり、と理解しているようだ。







 メインはルージェ(いとより)の切身がどっと入った「ブイヤベース」。ブイヤベースのイメージをくつがえす、なんてモダン。フォーム(泡)にしてあるのよ。スープはロブスターの味がしっかりしてました。ロブスターどこ行ったたんだろ。下には大きめの野菜(ねぎ、にんじん、紫ブロッコリ)が添えられていて、上品で軽い感じ。





 デザートはアプリコットスープに浮かぶヴェルビナ(日本語ではヴァーベナになってて。レモンと言ってたけど、レモン風味のしそ科のハーブみたい)のアイスクリーム。
 ちょっとスープが甘かったけど、白く浮かんでいるのはメレンゲです。

ワインはロゼばっか飲んでたけど、このニームの、良かった。


コーヒー頼まなかったけど、最後にでてきた、プティフール。3人前

一人分をマット代わりのガラスのお皿に並べてみました。
右コップに入っているのがチョコレートムース。とっても濃いいいお味。フロレスファンすなわちチョコホリックがこれ、絶対リキュール入ってる、と聞いたのですが、チョコレートとバターだけだって。コップにかかるスプーンもおちゃれ。ストロベリがのってるプチケーキにピンクの四角いのはマシュマロ。




 これで飲み代も入れて、ひとり 40ユーロはリーズナブルかな。
 場所は古代劇場アレナの近く。
 Le Cilantro 31 Rue de la Porte de Laure, 13200 Arles, France‎ - tel 04 90 18 25 05‎


◎7月16日夕食
 ホテルの近くで妥協、だけどこれがけっこうよかった。何にしよっかと運ばれていくのを見ていると大皿盛り合わせを発見。このレストランの名前をつけてた盛り合わせなんですが、名前忘れたわ。

 盛り合わせには、左下レモンの右がえびのカクテル、時計回りに上に、スモークサーモン、メロン、モッツァレラチーズにでかトマト(隠れて見えないが)
サラダ、右上のカップに入ってるのがライスのサラダ、メロン、生ハム、テリーヌ、パイナップル
 これを前菜に3人でシェアして、このあと各自ステーキを食べたのですが、確実に多かった。
 レシートでてきました。
Les 2 G
28, Rond Point des Arenes 13200
tel 04 90 96 44 65



◎ついにアヴィニヨンのミシュランレストランへ 7月17日昼
 アヴィニヨン クリスティアン・エチエンヌ はミシュランレストランでっせ。2年がかりで、やっと来れたという喜びのあまりか、感動がうすれ。。。夏はとまとコース!と勧められるままに3人そろってそれにしたんですが、まあ、まあ、かな。舌の肥えすぎたわたしたち。ここに来るまでにドラマがあって、間に合わないかも、と思っていたので、期待しすぎて疲れたのかも。。。まじ。

 アルルからアヴィニヨンまでは鉄道で20分ほど。5月にタイムテーブルを調べたときは11:52 発12:09 着という列車があったので、レストランを12時半に予約したのです。ところが!列車のチケットを購入しとこと思って調べなおしたらみな「バス」になってます。バスだと1時間20分くらいかかるの。そうすると10時50分に乗らねばならず、しゃーないかなあと思ってたのです。ところが!2日前に会社のフランス鉄道(SNCF)のシステムで調べるとまた列車がカムバックしとるではありませんか?それでチケットも発行できたし。でもちょっと不安が残るので、現地で聞こうと。木曜日に到着した折、アルル駅で土曜日のこの列車はあるの?と聞くとある、という答え。じゃあ、11時52分でいいな、と駅に行きました。ところが!ボードを見ると、この列車はTGV になってて、しかも Supreme になってる。プラットフォーム番号がなかなかでてこない。とってもsuspicious. 意味がわからず、聞いてみると、電車は来ない、と言われました。へっ??
 どうしよう、次のバスじゃあ、到着するのが1時半。レストランに遅れる旨電話すると1時半より遅くはならないわよね、みたいに念押しされました。去年もそうだったのよね。予約のぎりぎりが1時半らしい。
 考えに考え、ほとんど、ランチには間に合わない、またか、と思ったんですが、3人だし、タクシで行こうか、ということに。70ユーロで、所要約40分。結局もとの予約時間ちょっと遅れただけで到着。やれやれ。しかし高いランチ代です。

 気を取り直して食べることにします。
 いちおうメニューのフランス語をそのまま転記しておきます。


Royale de tomate "Saint-pierre"
jus de céleri branche à la menthe

とまとロイヤル風、セロリとミントのジュ添え
ムース風でとってもおいしかった。ミントがあうのかどうかはわたしには ?ですが。





Le traditionnel tartare de tomates
en trois variétés au basilic, salade d'été à l'huile d'olive

 
とまとのタルタル3種 グリーントマトに、黄色いのはパイナップル、と言ってたんだけど、パイナップルトマトっつうのがあるみたいで、これもトマトのようです。お皿もかわいい。



Flan de seiche à l'encre,
tomates "Olivettes" confites,
écume de vinaigre de citron au basilic

とまとのコンフィ 真中の黒いのは何かと思いきや、いかのフラン。ふわオムレツみたいだった。あまりいかっぽくないお味だした。



 ここでお詫び。お次はガラスの一人分のキャセロールに入ったとまとコンソメが出たんだけど、写真撮るの忘れました。クミン味となってるけど、カレーみたいでちょっと。。。。いまいち。

Consommé de tomates "Marmande" au cumin,
brunoise de légumes Provençaux



Bille d'agneau en croûte de basilic,
concassée de tomates "Cœur de bœuf",
émulsion au parmesan

これがねえ、ラムというから、想像してたのとぜんぜん違う。コロッケのようでした。アランチーニかと初め思ったけど。チーズも入っててこってり、おいしかった。

 


 中はこんな感じ






Caillé de chèvre aux Picholines,
mousseux de tomate " Noire de crimée",
tomato gressini

シェーブル(山羊のチーズ)のクリームチーズの上にとまとムースがあしらってある。ちょっと山羊の匂いが強くて万人向きではないかも。向こう側石にささってるのは、とまとのグリッシーニ 



Biscuit tomate-thé matcha accompagné
d'une salade de tomates cerises et fraise,
sorbet tomate, praliné au sésame
 
抹茶、やて。やっぱりお茶が入ってたんや。そのときはピスタッチョって言ったと思ったけど、マッチャって言うたはったんやな。抹茶味スポンジのとまとサンド チェリーとまととストロベリサラダ添え とまとのソルベ(これ、甘くておいしかった)


だから全部とまとなんだってば。

とまと
もとい、これは飲んだワイン











コーヒーとプチフール ボルドーの代表菓子カヌレ、サフランとラズベリのマカロン、生チョコのプチサンドにヴェルビナ(レモン)のマシュマロ
サフラン味はみなに不評でした
マシュマロも石鹸みたいって。ヴェルビナ、ロクシタンも使ってるもんね。南仏の名物なのかしらん。


夏だからか、テラスでの食事。
とまとがいっぱい植わってました。










場所は法王庁の横 つたにからまる建物ですぐわかります。
Christian Etienne
10 Rue de Mons  84000 Avignon, France
tel 04 90 86 16 50

 トマトコースのメニュー   
 ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ クリックぅ
こちら英語版。70ユーロですのよ。

 列車がなかったのは工事期間だったらしく、どこの国も路線工事するんですなあ。でもいまだに
Supreme だか Surpreme だかの意味わかんないし。タクシで乗り付けたはいいが、広場の前までしか入れず、まあ、たかだか20メートルほどですが荷物ひきずって歩きました。最後はレストランの階段!階段がけっこうあって、それも大変。ランチ後はまた荷物持って駅まで歩かねばならず(10~15分くらい?)それが一番しんどかった。おまけに、フェスティバルやってて人が多い多い。暑さとひとごみの中、荷物持っての移動。あ~疲れた。


◎オランジュ
 特筆すべきレストランはなし。連日9000人のひとが来てるわけで、選んでられまへん。どこのレストランもみなオペラ用のセットメニューのみ、という状態。選ぶどころか予約してないとテーブル確保もあやうい。まあ、どこに入っても及第点と思います。

 2夜目、入ったカフェのようなビストロ。典型的フランスコース料理だったけど、デザートなかなかかわいくてよかったよ。
 チョコムース、フルーツサラダ、シュー(右)

◎ニームの2つのレストラン

7月19日夜
 ニームは去年たまたま見つけた夕食に行ってよかったとこを探すにもなかなか見つからず。名前さえ覚えてなかったし。なんか、細い路地を入っていったんだけど、くらいしか覚えがない。ほとんどあきらめてたのに、最後しっかし見つけたのです!が、夕食時はプライベートパーティがあるようで入れませんでした。で、隣のニーム版サリー・クラークス* 風レストランJoséphine に飛び込む。オランジュもそうだけど、ニームもなんか、アレナ(古代劇場)で音楽祭典をやっており、人が多いので、またまた夕食にあぶれたくなかったので。

 ここは客がだれも入ってなかったんだけど、シェフのような女性が、店の前で電話してます。窓に張ってある雑誌記事から、そう、このひとだ。家庭料理のレストランぽい。メニューはコースのみで、3コースが18ユーロ。生ハムメロンか、トマトのガスパッチョ。メインは仔牛の煮込みかポークのシシリー風。デザートがパンナコッタか桃のタルト。開いてるの?と聞くと、いまから準備する、と言って、植木やら、中に入れてたテーブルや折りたたみ椅子を道端に出します。お手伝いしちゃったわよ。ひとりで全部やってるみたいで、途中ヘルプのひとが来たようですが、だいじょぶなのかなあ。
 とりあえず、仔牛の煮込みは1時間くらいかかるといわれ、桃タルトはない、とのこと。ちょっとプロ意識に欠けてるかな?今日は昼間忙しかったのでタルトの仕込みはできなかったと言い訳してた。


 前菜はトマトのガスパッチョ。なかにはいってた塊のチーズが多く入れすぎの感があったけど、さっぱりしていておいしい。








メインの仔牛の煮込みタラゴン風味 ロースト・ポテト添え
タラゴンの甘い風味がとってもすてき。








パンナコッタ ラズベリソースかけ
これはこれであっさり、生クリームの味が上品でおいしかった



 ニームのオーガニックのロゼ。これおいしかった。カラフで 7ユーロ!最後におまけまでしてくれた。ニームのロゼはなかなか行けまっせ。エチエンヌもニームだったし。

 桃タルトは今日はない、と言ったのに、2軒隣のさっき寄った Le 9 のレストランへレモンタルトが運ばれて行くのをしっかり目撃。よそに売ってるんかあ。自分の店のデザートは作れなかったのに、けっこう気まま。適当。南仏的なのか?・・パンナコッタならお安くあがるし、カンタンだし、おいとけるもんなああ、とみなのちょっと批判的結論。

7月20日ランチ
 Le 9 (Neuf) 去年は8月だったからか、中庭のこのレストランにはどピンクのブーゲンビリアがまっさかりだったのですが、今年は緑一色。また、去年は夜だったので、キャンドルの灯りがロマンチックだったのですが、今年は昼なので、暑い!屋根が出てたけど、打ち水してたわ。
 前日の夕食は満席で入れなかったので、翌日のランチを予約しておきました。

 こちらお昼のコース2コースで15ユーロ
 




 友人の前菜、ガスパッチョだったのだけど、きゅうりとヨーグルトだった。ので白いのです。単にヨーグルトときゅうり、だったらしいけど。








 わたしの前菜 なす。薄切りをグリルしてあり、トマトペーストのようなのが乗せてある。なすはかりかりでこのとまペーストもおいしかった。








メイン各種 左下から時計まわり
ビーフカルパッチョ、いかのフリッター、ルージェ(糸より)魚の塩焼き。

お塩はカマルグの塩が箱ごとどんとおいてあります




付け合せの野菜、コジェット(ズッキーニ)とポテトと焼きトマト
グリルしてある


 デザートに隣のジョゼフィーヌ作のレモンタルトを食べました。彼女のはすごくおいしいわよ、という笑顔の目元がキーラ・ナイトレー似のウエイトレスの言葉でひとつ取り、みなで試食。シャンティークリームはこのレストランの手作りだそうです。わたしにはレモンカードがちょっと甘かった。桃タルト食べてみたかったなあ。





いつもワイン飲んでから忘れてて、あっと気づき色のないボトルを撮っていたので。
ロゼだから色も見たいって?


Bar Le 9
9 Rue de l'Etoile 30000 Nîmes, France 
tel 04 66 36 07 56

Joséphine はその2件隣の角です。
同じ通りの15番地。


 今回ミシュランレストランも含め、フレンチとは思えぬ、あっさり軽いメニューでした。




 だいたい、パリもそうだけど、テラスにはりだしてるレストランって、中とテラスのあいだは扉も窓も開けてるから、冷房なんて入ってないし、入ってたとしても効いてないのよね。フロレスファン(プロレスじゃないよ)はエアコンの効いてるレストラン、と死にそうだったけど、無理。中の空気がむうぅっとしたとこで食べるより、風の通る外のテラス(道端というときも多いが)で食べる方が涼しい場合も。よく言えば自然を大切にしてるのかなあ。そんなことないっか。

とどめは~、パリ。

 
 帰りはパリで乗継ぎの時間がゆっくりあったのですが夕食を食べるほどの時間はないだろうから、サンドイッチでも買ってユーロスターに乗り込もう、と思いきや、北駅の近くのカフェでささっと食べることに(ビールが飲みたかったというのもあるが)。〆は典型的フレンチで、エスカルゴがあったのでそれと「砂肝のあったかサラダ」を分けました。これはフランスにしかないよな。オランジュで食べたチキンレバーの温サラダもおいしかったですが、ここのも柔らかくてなかなかよかった。「フォアグラトースト」までのっかってたしね。これに生ビールですよ。やっぱり夏は。

*サリー・クラークス 女性シェフで、ロンドン、ケンジントンでクラークスというレストランをやってます。なかなかいいですよ、ここも。彼女の料理は家庭料理を超えたプロの味、だけどね。

© Mizuho Kubo , All rights reserved…..….July, 2010

Wednesday, July 28, 2010

番外編 南仏・野外オペラその2


 表紙 ひまわり畑 タクシの中からなんでちと遠い

アルルの駅近くにあるゴッホが住んでた家
今はなくて、レプリカを古代劇場の近くに博物館にしてる その1参照

 その 1は去年の8月 (いっしょにどうぞ)だったんですが。またまた夏、2年連続でオランジュの野外オペラ祭典に行ってきました。去年は一日だけ、今年はリサイタルとオペラ「トスカ」の2連ちゃん、が土・日でできました。
 このオランジュの野外フェスは、オペラ出し物は2種類のみ、各2日だけ、あとコンサートが2-3夜のみで、ヴェローナに比べると短いし、出し物も少ないのです。ヴェローナは6月から8月まで、ずっと数種類のオペラだけを何週間もやっています。なので、うまく選べば週末かけて連日2つとか3つ違うオペラを続けて見ることができます。オランジュは去年のカバレリア・ルスティカーナは8月、もうひとつのオペラは7月で、2つ、は地元のひとじゃないと無理ですねえ。









乗り換えたニームの駅。最終日もここです。
 
アルル古代劇場夜景


オランジュの古代劇場 翌日のトスカのステージが見える



 



 今年はペルーの星、ロッシーニ歌いのテノール、フアン・ディエゴ・フロレスがフランス人ソプラノ、ナタリー・デッセイとリサイタルをやるというので、彼の大ファンの友人が行こうと提案。毎年出ているロベルト・アラーニャ(去年も見た)のカラヴァドッシ(トスカ)も翌日見れるし、というので、かしましく、3人で行くことに。
 去年のリヨン空港から鉄道乗継ぎの失敗に鑑み、今年はモンペリエか、ニームをゲートウエイにしよかと思っていたのですが、このフロレスファンが、4月の火山灰騒動で、すっごい心配。万一そういうことがあって到着できなかったら、大枚はたいたオペラのチケットが無になる、フランスだし、陸路で行くべき、と言うのです。陸路ぉ?すなわちユーロスターで、パリまで行き、そこからTGV(フランスの新幹線)で南にくだるという計画。言うのは簡単だが、パリからアルルまで、直行じゃなく、途中乗り換えないといけまへん。おまけにパリでは北駅からリヨン駅の移動もある。
 とりあえず仮予約して様子を見ませう。でもまあ、近づいたら別に陸路でもいいっか、と思えてきて、結局、往復鉄道の旅でした。行きはロンドン朝9時前の出発で、アルル到着は現地時間の午後6時まえだったんですがね。

 今回は 7月15日に ロンドンからパリ、ニーム乗換え、アルルへ。
アルル2泊 オランジュ2泊 ニーム1泊  という5泊6日の旅。

 乗り継ぎはばっちり、中のローカル線に遅れはでたものの、大勢は順調。焦ったのがひとつだけあったけど。前のを読んでいただくとわかるけど、前回行けなかったアヴィニヨンのミシュランレストランに今回また挑戦。これがまた予約の時間に間に合わないかもしれない、ところまで行ったのですわ。

 今回行った2つのミシュランレストランの内容は次回に詳しく、ということにしますが、行き着くまでにドラマが。。。。大げさか。

 昼間暑さにばてたひとが若干一名いたので、観光はせず!ま、わたしは去年満喫したのでいいんですが、飲んでは食べ。食べては昼ねするかプールサイドでぼてっとしてるか、というふつ~聞いたらうらやましくなるような至福の休日でした。はっ。昼間暑いからって出歩かないっつうんだもの。ランチに行くくらい。




 アルルでは、フォンヴィエイユというところまでゴッホもスケッチ旅行に行ったという列車があって、夏場、期間限定で動いているのでぜひ、それに乗ろう、と夏バテの彼女はホテルにおいて二人ででかけます。
 ひまわり畑を抜けていく、はずだったんだけど、まだ今年は早いらしく、緑のままで咲いてなかった。パリから南下した車窓には見つけたのになあ。残念。
 遊園地のちんちん列車みたいなんです。乗っているのは家族連れとカップルくらいで、10人ほど。途中、モンマジュール修道院を眼下に眺めながら、40分くらいで到着。フォンヴィエイユにはドゥーデの風車と呼ばれるのをはじめ、沿線に風車がいくつかあります。のどかな田舎景色です。




 ドゥーデというひとがいたらしい。。。何をしたのかようわからん。あ、調べました。ギモンのままおいとかないのが、このブログのいいとこ。アルフォンス・ドーデ。「アルルの女」や「風車小屋日記」を書いた小説家なんですってよ!



途中、馬もいました。


高台になっている風車からの景色

 フォンヴィエイユの駅から村の中心へはすぐ。徒歩5分ほど、さらに10分ほど公園に沿って歩くと風車です。 











Fontvielle の村並み


ひまわり畑。。。なんだけど。今年は遅くて、おそらく2~3週間後と言ってた




切符とパンフレット。一日2便のみ。夏の週末のみ運行。改札は傘マーク。なんでや?


オランジュの鉄道駅



 写真があとさきになってしまいましたが、オランジュ2夜目、オペラ「トスカ」




 前日のフロレスの舞台 ←← My Tube で。

 4つ入ってるんですが、最後の真っ暗なのから始まるのが一番長い。Donizetti 作 「連隊の娘 La Fille du Régiment 」から、トニーのアリア、Ah Mes Amis! テノールのハイ C が9つも入ってて超難歌なんっすよ。いまやこれを素晴らしく歌えるのはフロレスの他には、いないってね。

 Tosca の最後のカーテンコール←← カーテンはないけど!!)をお楽しみください。

 遠かったので、拡大いっぱいしてもこれです。人目を気にしているので、ちょっとぶらぶらしてますけど。トスカはリサイタルよりさらに遠い席(ほぼ同じ料金だけど、リサイタルの方が近い席が安い)だったのでかなり遠目。

左>コンサートの題目 下>オペラの切符も入れておこう



おまけ
なつかしや、せみの声  ←← My Tube

 日本のひとには暑くてうるさくて、珍しくもないでしょうけど、イギリスにはいないの。イギリスにはなくて日本と南仏にある。フランス語では Cigale  英語にはないと思ったらあった。Cicada だって。フロレスファンもカナダ生まれなので、知らないようで、バッタ?蜂?なんて言ってましたけど。ホテルの窓から取りました。森の中に見えますけど部屋のエアコンが壊れててひそーでした。でも窓あけると自然の風がいい感じ。


ホテルのベッドカバーも南仏模様



ニームで「わに」をよく見ました。昔の王様がプレゼントしたとか、守り神ってとこなのかなあ。


ニームのアレナ

 



 壁のデザインなの。トマト?


 パリのメトロの切符。5年ぶりくらいだったので、えらい変わってました。初乗り1.7 ユーロはロンドンよりめっちゃ安い。


北駅もなんか綺麗になったような。



© Mizuho Kubo , All rights reserved…..….July, 2010
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