Tuesday, April 27, 2010

96 落としもの、だけじゃなく


  表紙 列車のタイムテーブル(ハンディ時刻表)

 火山灰でふっとんじゃったんだけど。あとさきになってしまいました。

 自分の恥をさらすようで気が引けるけど、誰かに言いたいので、ここに公表してしまいます。
 ばかなことばっかやってるなあ、ときっと思われるよなあ。しかし、自分の失敗をネタにするこの貪欲さ!? 
 
4月2日 グッドフライディ休日 イースター
 お昼の12時20分ごろ Network Rail Card £25 とギルドフォード行きの一日往復券 £7.90 購入 黒人のおねえさん
 ネットワークレイルカードというのを購入すると休日、列車のチケットが 30% 引きになるのです。メイドンヘッドからロンドンへの地下鉄乗り放題1日パスが、通常£13  のところが、レイルパス割引だと、£8.60。週末だけだけど。
 1年間有効なので、5回も使えば充分もとは取れます。他にも朝10時以降で平日も安くなる路線もあるし。去年買ったものが3月で切れてしまったのを忘れていて、金曜日にギルドフォードの友人宅に遊びに行く前に購入しました。
 前回はフォームを書いたけど、このおねえさん、何も言わず、わたしが見せた前のパスを見ながら名前を機械に打ち込み、パスを出してくれました。再発行なので今回はフォーム記入がいらんのや、と思ってました。ついでにギルドフォード行きの日帰り切符も買い、合計金額をカードで払いました。

 ギルドフォードへは、メイドンヘッドから10分ほど列車に乗ってレディングで乗り換え。ガトウィック空港へ行く路線です。レディングからは40分くらいかかるんだけどさ。帰りもまた、レディング乗り換え。酔っ払ってたわけじゃないと思いたいけど、あろうことか、そこでパスをなくしてしまいました。今思えば、ギルドフォードから列車に乗って、しばらくすると検札の車掌さんがきて、切符を見せる用意に、オイスターパスケースをかばんから出してひざの上に置いてたんです。ところが、隣にいた2人のにいちゃんたちがなんだかんだと言って、言うたびに車掌さん、一番後ろに行って、戻って、2往復もしてました。で、ついに横にいたわたしは忘れられ、見せなくて良かったんだけど、わたしもひざの上に置いたまま忘れてました。
 終点レディングに着いたら、そのまま降りてしまい、きっとそのときに落ちたかして、パスを車内に置いてきたんだと思います。列車を乗り換えてメイドンヘッドに着いたら、あれれ、パスケースがない!ポケットさがすも、かばんさがすも、ない。あ!!あのとき、ひざにおいたまま、かばんに入れなかったかも。いや、入れてない。
 メイドンヘッドに着いたのは夜10時すぎ。夜この時間はオフィスも閉まっていて、そのため、改札は開けっ放しになっているので切符がなくても通れるのですが。。。

 翌日 ああ、もうショックでショックでどうしたらいいの。
 朝10時ごろ メイドンヘッド駅に出向き、カウンターのおばちゃんにパスなくしたんだけど、と言ったら、フォームの控えを持ってるか?そんなんもらってへん。なければパスは発行しないはず、っていう。記入してないけど、パスはもらった。昨日黒人のおねえさんに、12時半ごろもらったわよ、カードを挿入するときに別のひとに、どっちむき、って聞いてたわよ、と言ったが、彼女はトレーニー(研修生)でともかくフォームがないと再発行はできない(しかも£5かかる)の一点張り。ごめんなさい、の一言もなく、「わたしには何もできない」「わたしの責任ではない」
 何も言ってないのに、クレームするなら、クレームフォームがそこにあるから、って。唖然。

これがネットワークレイルカードの申込みフォームだぁ!


 怒りのまま、家に戻ってきてから家の電話で列車会社のロスト係りにかける。
 駅のボードにロストの場合はこの電話という番号を見つけたので、かけてみると1)タイムテーブルの問い合わせ 2)チケット購入もしくはすでに買ったチケットについての問い合わせ 3)紛失・落し物 4)クレーム、ご意見 の4つの選択がある。
 思わずクレーム言うたろか、の勢いやけど(クレーム戦・現在1勝1敗。 
 内訳は前に75にて記事にしてます)。
 10時半ころ 照会の電話番号にかけると、昨日の午後6時以降に落としたものは今日午後6時以降に電話せい、と若い男性の声でいわれる。あ、そう、と思ったけど、すっかり忘れていて、7時すぎに電話したら、終わってた。土曜・日曜は5時までだって、アナウンス。これも1番タイムテーブル、2番チケット購入もしくは購入したチケットについての問い合わせ、3番落としもの照会、4番クレームご意見伺い、で、選んで3)を押すと、オフィスは終わってますのアナウンス。押す前に言えよぉ~!!!またクレーム増えたわ。

 4月5日 イースターマンデーの休日の月曜日。
 前日の日曜日は「93 水仙ウォーク」にケントの田舎まで遠出していたので、電話する暇なく、やっとこの日。
 懲りずに朝10時半ころ電話すると、ジョンという男性が渋い声で出て、週末なくしたものの問い合わせは6時過ぎと言う。土曜日の電話したらその日の6時過ぎに電話せい、と言われてかけたのに、閉まってたのよ。またかけろっての?月ー金は休日でも8時までやってると言う。今日はイースターマンデーの休日だけど8時まで開いてるのね?としつこく重ねて聞いた。ひとの言うことは聞かず、しつこいやつだと思ったんでしょう。8時まで開いてるってひとこと。

 さて、彼の言葉を裏付けるべく、6時10分すぎに電話しました。今度はレイチェルという女性が出て、レポートは上がってないわ、う~ん、困ったわね、いい方法考えましょ、だって。オイスターカードパスをなくした、とまず言ったので、「オイスターの再発行する連絡先はご存知?」
 ロンドン交通局にふろうとしてるな。
 いや、ネットワークレイルカードも入ってたの、というと、レシートはあるの?
 再発行するしかない、と思ってるな。
 メイドンヘッドの駅で言われたことを逐一報告すると、う~ん、もいっかいレシート見てみて、カードを購入したとかわかればいいのよ。何もない?そう、じゃ、何もできないわね。
 レディングの駅に行って聞いてみる価値あるかしら、と言うと、う~ん、そうねえ、多分、週末でレポートがあがるのが水曜日くらいになると思うのよ。水曜日以降に行ってみたらどうかしら、でも開いてるのは8時から5時45分までよ。だって。

 そらね、忘れたのはわたしの責任でわたしが悪い。しかし、困ってるひとを助けるってことも必要やろ。別の友人の入れ知恵で、フォームの控えがないと再発行できない、というなら、フォームを要求しなかった係員も悪い。トレイニーとは言え、他のひとにも聞いてるんだから、上司にも責任はある。フォームがなくて、このパスが無効なら、支払ったお金を返せ、と要求できるって。
terms and condisions チェックしてみたら、だって。

 電話しても、また結局レポートはあがってない、とか、明日電話せい、と言い続けられるより、駅に行った方が早いと思いました。というより、レポートあがってない、ってどうやってわかるんかなあ。日本ならね、全国直通でつながってって、どこからでも、コンピュータでぴっぴっぴ、と。はい、大阪茨木駅、落し物2件あります。オイスターカードですね。一目瞭然、ってことはありえるだろうけど、このイギリスじゃあ、まず無理っしょ。
 マニュアルだろうなあ。一応パスケースにはわたしの名刺も入れておったのだけど、そういうの見て何も言わず、郵送してくれるとか。。。。ないよなあ。期待しちゃだめ。

 オイスターカードも紛失に備え、登録することもできるのだが、やってないし。番号もわかんない。そういえば、昔一回なくしてるんだよね。そのときは再発行してもらえたんだけど。どうやってそれができたのか?番号控えてたのか、月のパスだったからか。。。アルツハイマー。

 まあ、半々かなあ、あるかないかはフィフティ。フィフティ。。

 どきどきしながら4月10日、土曜日の朝、午後からロンドンに出る用事があったのですが、3ポンド30もかけてレディングまで行きました。

 まあ、半々かなあ、あるかないかはフィフティ・フィフティ。。
 一応往復切符は買ったけど、駅構内で用事が済むのならそれにこしたこたぁないのだが。出てしまってから、また中よとか言われるのもいやだし。インフォメーションは改札出ないといけないので、改札手前の精算切符の窓口に行ってきくと、デューティ・マネージャの部屋に行け、という。プラットフォーム4番と言うのだが、さがせどもどこにあるのかわかんない。駅員にデューティ・マネージャのオフィスはどこ?と聞くと、何用だ、と反対に聞かれる。落し物を調べたいのよ、というと、チケットオフィスに行け、と言う。チケットオフィスは改札通って出ないと行けないんです。
 さて、出るともちろん大きな駅であるからして、長蛇の列が。
 みんな切符を購入するのに並んでるんだけど、問い合わせだけにジャンプするわけにはいかないので(列を乱して先に行くのを、キュージャンプと言う)辛抱強く待ってました。
 まあ、半々かなあ、あるかないかはフィフティ・フィフティ。。

 窓口は10ほどあるが、真中で、切符売りのおじさんが、機械をさげて売ってます。あろうことかそのおじちゃんに当たりそう。わたしは切符を買うわけじゃないので、おじちゃんでなく、窓口に聞きたいので、うしろのひとに譲る。順番を大切にするわたしの後ろにいたイギリス人は(インド系だったけど)ゆずられて、すごく恐縮してました。
 やれやれ、やっとわたしの出番。
 説明すると、名前が入ってたのかと聞かれ、イェ~スと言うと、名前を書けといわれ、メモに名前を書いて渡す。おにいちゃん、奥へ探しに行ってくれました。
 う~ん、なかなか時間がかかっておる。これはいいサイン?あるかも?いや、フィフティ・フィフティかなあ。言おうと思っていたフレーズをわたしは口にしました。おにいちゃんが青いパスを持ってわたしの前に出てきたときには!!!
「奇跡だわ!ありがとう」

これがOyster Card とパスのケースだ!









これがNetwork Railcard だ!新しいパスケースを買ってあげました。
ほんに、買ったその日になくすかね!?

 やったやったやった~。うれぴいうれぴいうれぴい。
 まさか出てくるとは思わなかったけど、出てくるような気もした。複雑ね。いやいや、まだまだイギリスは正直者が多い!そういえばすっごい昔にロンドン・バスの中でなくしたショッピングバッグも出てきたし。パリで学生してたころ、なくしたバスの定期も出てきたなあ。けっこう忘れ物してるんや(笑)

 青いパスを見たときには、うれぴいうれぴい。もう2度とあなたを離さないからね。と言ってあげました。レディングまで行った甲斐がございました。はい、これからは席を立つときは必ず後ろをみて、何もおいてけぼりにしてないか確認いたしまする。大体が2つ以上ものを持つとだめなひとで。ひざにおいてた買ったばかりのスカーフをその日になくしたり。
 ひざから落ちたら、あ、落ちましたよ、と言ってもらえてすんでのところで助かったり。

 でてきたおかげで、ネットワークレイルパス無効!のクレームしなくてすんだけど。あのおばちゃんに見せてやりたいわ。ほれ、フォーム書かんでも、これ、パスやでぇって。でてきたんやでぇって。

 列車のタイムテーブルでまたクレーム言わしてもらうと、この前コンパクトタイムテーブルを熟読していますと、こういうのに出くわしました。だいたい、土・日にロンドンに観劇が多いので、必然遅くなります。ちょうど出し物が終わって地下鉄乗り継いでパディントンやイーリングの駅に到着するころって、ひどいんだよね。こういうひとたちのためのことをまったく考えておらん配車状況。
平日だと15分おきが、この時間帯は30分から1時間おきになる。
突然、電車の間隔がすうごいあくの。
 なので、いっつもだいたいの終わる時間をチェックして事前に時間を見ておかないと、1時間くらい待つはめになる。
 このコンパクトタイムテーブルを見つけたときには、よっしゃ、これ持って歩いたらオッケーと思ったのもつかの間。全くの意味ない紙切れだと気がつくのに2分しかかかりまへんでした。





わたしがもっともよく利用する時間帯すなわち、土・日の午後10時以降。

21.57 まで黒字。 22.45 から赤字になってる。はて、この赤字はなんじゃろな、と注釈を見てみると?

Pink =  Operates on certain days only 

 書かん方がましちゃう>無駄な期待をさせるより。10時以降何も便がなくても、驚きはせんぞ。もう。で、ナショナルレイルのウエブにいったら、この時刻表のどの赤字時間もないの。なぜ??
 22時以降空白にしてくれといた方がへたな期待をしない分、いいと思うのだけど。いかがでしょうか?担当者様。またクレームしてしまいそう。


















 そうそう、報告遅くなったけど、前回の勝ちクレームでせしめた列車のヴァウチャーよ。初公開。£9  £21 £25 の3種類で、タクシ代としてクレームした(領収書もらってないから、自分で捏造した。。。あ、内緒、内緒) £45.60  とした、と、当日のネットワークレイルカード週末割引一日パスの£8.60 をカバーして返してくれたわ。列車のチケット購入のときしか使えないけど。ほんとは返金しないんだけど、今回特別だって、言い訳たらたらのレターつきだったわ。言い訳せんとさっさと出せってな。やくざか、わたしは。




2010年4月27日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..…..April, 2010

Friday, April 23, 2010

95 緊急レポート アイスランドの火山が噴火するとヨーロッパの空港が閉まる

表紙は内容に関係ござんせん

 風が吹くと桶屋がもうかる、っていう落語みたいな記事ができました。
 落語をここで始めるわけではないのですがアイスランドの火山が噴火する→火山灰が空中に舞う→イギリス、北欧上空の30000フィートの飛行機走行範囲に上がる→飛行機が灰雲を通過する→エンジンに細かい灰がはいりこみ、エンジンに支障がきたす→飛行停止、エアスペースの閉鎖→ヨーロッパの空港が閉まるのです。
 4月15日、突然、ヒースロー空港がお昼12時より閉鎖されるというニュースが。会社に行ったわたしは、朝片付けないといけないことがたくさんあり、忙しくメールの処理をしておりました。いつも冗談ばっかり言うボスがきて、君は世間にいま行っていることを把握してるか?なんて、言うので?へ?知らん、と言うと、アイスランドの火山が噴火して、スコットランドの空港が全部閉鎖され、フライトキャンセルとなり、飛行機が飛ばないといいます。お昼からヒースローも閉鎖。火山が噴火したらなんで飛行機が飛ばないか、というと、火山灰はすごい細かい岩と灰の粉のようなものなのですが、それが飛行機のエンジンに入り込み溶けて、故障の原因になるというのです。
 30000フィート上空にまであがった火山灰の雲(Ash Cloud と言ってます)の中を飛行機が通過するとエンジンに支障をきたし、安全面から問題があるので、飛ばさないと。その雲がまずスコットランドに到達し、イギリス全土に来る。風向きからアイスランドの東南に向かっている、すなわちイギリスと北欧諸国の上空。

 このアイスランドの覚えられない長い名前の火山、実は3月20日から噴火しているというのです。今まで話題のひと(いや、山)にならなかったのは灰を出してなかったのと、風向きが別にヨーロッパ大陸に及ぼさなかったからで、知らなかった。ついぞ。しかも、200年前にはもっとすごかったらしく。。。ま、そのころはわたしも生きてなかったし、まだ飛行機もなかっただろうし。その体験をしたひとは今生きてないし。

 ニュースを BBC のウエブサイトから写真に撮って入れてみました。
 こんなことしてええんか、と思うけど、絵がないとさみしいしぃ。


新しい単語がいっぱいでてきたわ。
Civil Aviation Authority  (CAA) とか、 NATs =National Air Traffic Services とか。
Met Office これは気象庁かな。Dr Volcano まででてきたけど。

 飛行機が飛ばなくて喜んでいるひともいます。空港沿線の騒音公害住民たち。リッチモンドに住む住民のインタビューしていました。窓をあけて騒音がしないというのは素晴らしいって。しかし、そうね、世界でも最も忙しいといわれるヒースロー空港ですから。

 しかし、全く空に飛行機が見えないというのもおもしろいっつうか。ここは比較的ヒースロー空港に近いので、よく飛行機を見かけます。考えなかったけど、まったく飛行機が空になかったんだあ。この6日間。
 あ、なんか飛んでる、と思ったら鳥でした。鳥だ、飛行機だ、スーパーマンだぁ、ってのあったけど。鳥だいや、スーパーマンだ、だけだと、??って感じよね。確かに。

 この前の土曜日(4月17日)は雲ひとつない青い空で、完璧、晴天でした。日曜日は少し雲があったものの、この青い空の上のどこに火山灰雲があるのか、不思議。

 タウンホールを望み
 




こういう灰の動きマップもどうやってわかるんか?不思議。


 

 飛行機会社も何日も飛べないんじゃ、倒産の危機。飛ばさないと一日で130ミリオンポンドの損と言っておったから、円高のきょうびでも、円に換算して2億くらいかなあ。ま、わたしの給料に比べたらたいしたことないけど(多すぎてわからんっつう意味)。
 イースターの休暇・海外旅行から帰ってこれない、学校の先生たちや生徒たち。陸路を使うしかないけど、大陸はけっこう広いです。
 ミラノからパリまででも列車で8時間かかるのよねぇ。お客さん、カンタンに、ストックホルムからドイツのフランクフルトに行きたいんです!なんて言うけど、時間かかるのよぉ。ますますヨーロッパの地理に詳しくなったわ。

 イギリス政府は海軍を出して、海外にとどまって帰ってこれないイギリス人たちを助けに行く、というが。。。結局定員オーバーで全員は乗れなかった模様。

 列車もユーロスター、フェリーも増便しても、長蛇の列。

 火山灰の人体に及ぼす影響
 ちょっと心配やけど、ほとんど影響ないって。人体って、飛行機より強いのね?
 イギリスの空港が閉鎖しているなか、やっとヨーロッパの北側だけ、オープンして、初のフライトがアイスランド行き、ってちょっと皮肉やなあ、ってニュースでも言ってました。


 おかげで火山についてはちょっと詳しくなったで。
-なぜ、火山が噴火するのか?
-地球のしくみ  マグマとマントル
-世界の火山。種類別


 しかし、今噴火してる「名前ぜったいいつまでも覚えられん」火山、これは小さい方でもっと大きいのがくる、とか。。ひょ~。

 自然はこわい。自然はすごい。
 飛行機止めちゃうんだよねえ。


 火山にフタをする
 巨大扇風機をつくって灰をどっかへ拡散する

 落語か冗談のように聞こえるが、本気でどっちかやってほしいと思ったわ。木曜日から翌火曜日までの6日間。いつもは土・日休みのお気楽ビジネストラベルのわたしたちだが、同僚は2人、この週末緊急事態で出社して対応していました。航空会社のひとたちもすっごいプレッシャーと責任で大変だったと思います。しかし、オープンしたらオープンしたでこれまた大変やろうと思う。ひとと飛行機の席状態、パズルあわせ。

 週末も泣かず、飛ばず。家でウエブとずっとにらめっこするも、開くきざしなし。月曜日会社に行くのがいやだったけど、まだ飛ばず。はじめは待てばいいと思っていた出張者たちも次第に動きだしました。もちろん、陸路で。イタリアやフランスにいたひとたちはまだいい。しかし、ロシアとか、北欧、インド、アメリカだと、陸路で帰ってこれないよなあ。日本からの出張者で北欧の方にいたひとはどんどん南下してきて、とにかくウィーンでも、ローマでもマドリッドでもどっからでもいいので出してください!やて。それでも空席がない。
 火曜日も飛ばず。帰ってこれないひとたちは文句言う、空港で夜をあかすしかない人たちも。
 ヨーロッパの航空会社がテスト飛行をして、BA も日曜日に出しました。それでも開かず。風向きが変わってきた、というのと、飛んでも大丈夫だろうという意見と。スコットランドだけとりあえず開けるという気運が高まってきました。
 ニュースは空港で寝泊りしているひとたち、港で疲れてるひとたち、をフォーカスし、航空会社のロスをレポートし、なぜ政府は何もしないのか、と批判していました。

 そして水曜日。4月20日、夜10時にイギリスの全部の空港がやっと6日ぶりにオープンしました!
 この気分の軽さは何?いままで、毎日暗くて重くて、この4日間(わたしゃ土・日は働いてないので)疲れがずーっと尾を引いていたのに、開港した!と聞いた途端にうれちぃ~!すっきり。いつ開くのか、このキャンセル、予約しなおし、キャンセル、の繰り返しがいつまで続くのか、先の見えない作業に、ストレスはたまるわ、怒りをどこへぶつけていいのかわからないこともあったのでしょう。これで解決したわけではなく、飛行機に乗れないお客さん全部乗って帰ってくるまで見届けなあかんけど。
 なにせ、空港が開かんことには飛行機が日本からやってこない、っつうことはロンドン発もないっつうことなんです。


映りの悪いうちのテレビからの画像なんで見にくくてすんません。






(上)開港後、初の到着機。尾翼にユニオンジャックの模様が見えるかなあ。

テレビの前で拍手、小躍り。

 南からどんどん開港していく中(スペイン、イタリア南部などなど)イギリスはいっちゃん遅いんじゃあないか、と言われておりました。いくら灰がこわいったって、そこまでしないといけないような状態なんですかぁ?つくづく、旅行業界って、自然とテロに弱いと思います。
 今まで空港閉鎖も全くないわけでなく、あったのは、天候(霧・大雪・嵐の自然被害)、テロ、ストライキの人的災害。でも、6日間のあいだ、まったく飛行機が飛ばず、ってことはなかったから。人生始まって以来の体験ですな。

 風向きが変わって灰の雲が北米・カナダの方へ行ってる(右)

 4月21日(水)。恐れていたが、会社に行くと、忙しさはきっと昨日と同じレベル。でも、100% じゃないとしても飛行機が飛んでいるというだけで、気分はずっといい。ストレス指数も少ないです。このひと、ユーロスター取らなきゃ、このひと、別の日のチェック、もっと近い日程で空きがないかと朝いち、行って、ばしばしばしぃとコンピュータたたき、飛行機飛んでるところは取れるとこがしっと取って、電話したら、空いてたので自分で取りましたとの答え。えらい。仕事減らしてくれてありがとう。
 まだまだ、正常に戻るには時間がかかるし、ずるずる後ろにずれたひとたちは空席がなくて待っていないといけないでしょうけど。

 いまやニュースはいかにイギリスまで戻ってきたか、の体験談特集。ギリシャから船と鉄道を乗り継ぎ、イタリアまできて、タクシーで500ポンドかけてミラノまで行き、また鉄道でフランス北部、あとはフェリー。という3日間がかりの旅行談。9人の子供連れて旅行してる家族もいたよ。いかに、どうやって、いくらお金がかかったか。何千ポンドとかかり、これから保険でどうかできるのか、保険がおりるのか?保険会社も大変。

 あと、ニュースキャスターが交通大臣にかみついてたけど、今オープンするならなんでもっと早くできなかったのか?海軍を派遣してスペインまで行くのはいいけど、積み残しのひともいるし、なんでもっと早く派遣できなかったのか?(海軍がスペイン北部のサンタンデルまで行ったのはつい前日の火曜日のこと)
 BA のトップがテストフライトを出し、問題ない、ということを楯にどうやっても飛行機飛ばすぞと脅しの構え。やっと重い腰をあげた政府の機関。
 大臣は、2-3機のテスト飛行が大丈夫だからと言って、空を開けるわけにはいかなかったが、飛行機製造者や科学者、関係所管と相談のうえ、いまは危険度が少なくなったと判断したのであけた、と言い訳たらたら言っておったが、ほんまかねえ。

 わたしが勝手に思うだけやけど、政府のお歴々には火山灰よりも大事なことがあったのよ。
 それはねえ、5月6日の総選挙!なんでこんなときに選挙やねん、と思うけど、政治家は選挙が大事。なんかイギリスの選挙のときって、なんか起こるのよね。前もなんだったか理由は忘れたけど、トニーブレアのときに選挙の日程を延ばした覚えが。火山灰と選挙ニュースが交互に入るのですわ。選挙準備に忙しくて灰対策なんてどうでもええんちゃうの?って疑りたくなる。

 噴火はまだ続いておるし、灰の様子はからきしわからんし、6日たったあとで開港できるというのなら2日前でも3日前でもよかったんちゃうん?そら、惨事が起こってからでは遅いけど、あまりにも慎重すぎ、というのも???ですねえ。

 お客さんの中には一番機には乗りとうない、と言うひともいましたが。まだまだ短距離はフライトがでなかったり、本来のところにいるはずの機材や乗組員の割り振りに苦労しているようです。各航空会社。

 フランスの北部、カレーからイギリスへのフェリーが出てますが、切符を買うのに3時間待ちだったとか。出エジプト記をもじって、出フランス記とか。

 4月22日 今日はやっと落ち着いたかな。でもあと処理も大変なのよ。払い戻しの手続き、プロテクションで取ってたもののキャンセル、まだ取れないひとの少しでも近い日程を取るため、何回も空席がでてこないか見る、だの。払い戻しだって、各航空会社によってポリシーが違うから、全部読まないといけないし。たとえば 某航空会社の場合、フライトがキャンセルになった場合 1>へ 変更は当該日程から8日から21日以内の間の変更は無料で可。7日以内は不可、22日以降の場合は。。。ああやめてくれ。。。。

 別の航空会社もひとつずつ調べなあかん。
 ともあれ、わたしのお客さんのうちでは、日本以外、遠いところで陸路では帰ってこれん、インドからのひととアメリカからのひとがようやっと明日のフライトに乗れ、戻ってくるのでやれやれ。

4月23日 今日ですが。
 やっと落ち着いてきたかな、って感じ。いい感じ。ほとんど、火山関係ニュースは消えました。やっとこの灰地図見つけました。おお、小そうなっとる。確かに。ほとんどあとかたもない。


 きのうのニュースで、火山関連、また新たな話。豪華客船でスペイン北部からイギリスへ。セレブリティというクルーズ会社の新就航船・エクリスプ(日食という名の)サザンプトン処女航海船上パーティをとりやめ、レスキューに。
2000人の迷える子羊たちがビルバオから夕方サザンプトンへ到着の予定
 これまた Saga 冒険談かな、武勇伝。しかし、考えるねえ。いい宣伝になるやん、クルーズ会社も。どういう選択なのかしら、いいなあ、どういうひとたちが乗れたんや?とうらやましがって、よくよく記事を読んでみたら、イギリス大手のパッケージ会社、トムソンやトーマスクックの旅行に申し込んで帰れなくなっていたひとたちですって。でも、せっかくのサンデッキや、船のレジャー施設を使うひとはいないって。もったいない。

 各航空会社もようやっと、変更・払い戻しの規定を出してきました。Goodwill policy やて。ご好意により、って感じかしら。ふつーならしないけど、特別に、って恩着せがましいよねえ。そら、航空会社も被害を被ってるんやけど、ホテル代や余分な交通費を強いられた乗客のことを一番に考えてほしいね。ライアンエアも政府を相手取り、賠償金ですと。そらねえ、フライト1ポンドとかで売ってたりすると、お詫びの食事代も出ないわなあ。

 続々帰ってきた出張者のみなさんが、ありがとう、ありがとう、よくやってくれた、助けてもらってありがとう、とお礼の言葉に、チョコレートに、ビスケットに、花に。オフィスの机の上はチョコレートだらけです。そう言って感謝されたら仕事した甲斐があるわね。あの苦しかった時期も忘れます。わたしが大変大変とはいえ、当地で足止め食って、どうしようもなかったご本人たちが一番大変だったでしょう。

 しかしこれで終わりではござんせん。
 火山くんがまたいつ灰を吹き上げるかわからんしねえ。絶対、それに備えて巨大扇風機を今から作るべきやわ。思わん??備えあれば憂いなし。

 おち。実は5月の終わりにシチリアのエトナ山に登るんだ(活火山)。この騒ぎの前に煙をはいてる写真も見たけど。。。ま別のネタにしよう。


某航空会社の「爆発セール」
灰はもう落ち着きましただって。爆発に限らず、いつもやってるけどね。
爆発、というのなら、1ペニーとかにしたら?
広告するつもりはないが。。。








2010年4月24日になってしまいましたが。
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..…..April, 2010

Friday, April 16, 2010

94 ブログだからできる!!!イギリスの四季の花・さくら編


表紙 さくらさくら

 隣のさくらが一番綺麗と思う。
ただいま満開状態。日本も綺麗でしょうけど、ああいうひとやまどでか~という桜並木はないけど、イギリスの桜もなかなか。
 




















タウンホールの近くの桜




向かって左隣の家のみごとな桜



花びらのじゅうたんっつうか、吹き溜まりになってる


向かって右隣の家のもくれん(マグノリア)もきれいだったので入れとこう。もくれんも春なのね。



 今年は寒かったので、ふつうなら順番に咲くはずの花がいっぺんに咲いてました。
スノードロップ、クロッカス、水仙がいっときに。

 桜が咲いても、チューリップが咲いてもまだまだ寒い。ほんとに猛暑なのかなあ、今年の夏。   
 これは先週撮った分なのでまだつぼみ。





中ノ島のかわいい桜





 アイスランド火山のおかげで木・金としっちゃかめっちゃかな公的ライフだったのですが、まあやっと週末。どひゃ~と疲れてますが、花に気を紛らわそうとしております。
 お次チューリップいっぱい撮りすぎたので、それ特集にしよっと。

2010年4月16日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..…..April, 2010
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