Wednesday, March 31, 2010

92 エジプト後のロンドン 大英博物館編


表紙 冷蔵庫のフリッジ・マグネット
    集めてるひといましたな・ごめん、ペーパーウエイトってなってる

 ここまできたらおまけのおまけ、特別付録だい。
 ふろくだけど、ロンドン関連だから、本編にいれちゃおうっと。

 エジプト旅行が終わったからって、エジプト編が終わったわけじゃござんせんのよ。追求するわたしは復習もしっかり。ガイドが言ってた12番の部屋の「天空の神オリジナル」がひじょうに気になっておりましたの。オリジナル、に弱いわたし。イギリスに帰ったらぜひ、見に行くぞ、もしくはもう見ていたかも知れないんだけど、気にしてなかったということもあるので。。。再度確認。

 これはロンドンなので、しっかり本編に入れておこっと。

◎大英博物館
 何回か行ってるけど、ずるっといつも見るだけ。2年ほど前に日本語ガイドで一回まわったときは駆け足だったけど、ためになりました。

 オベリスクはパリに負けたけど、ロンドンにはロゼッタ・ストーンがあるもんね。
(盗ってきたって??いやはや)



 このように神殿のところに置いてあったかもしれない、って。
 
 なつかしい「フィラエの神殿」ですわ。この左の写真。なまの眼で見た塔門ですな。


 ヒエログリフはアルファベットを絵と音で表現した表音文字。猫とつづるのに、m i w をヒエログリフで書き、最後に猫をあらわすイメージを足して完成。読むのは左から右だそうで。




 12番の部屋?そんなもんあったっけなあ。
 うそやん、館内地図見ると、12番はギリシャやで。あのガイドさん、わたしと同じかそれ以上にええ加減なやつかも。

 天空の神、というのはホルス神殿の天井にあった、有翼日輪、と日本のサイトで調べるとでてました。こういうやつ。ワシかハヤブサが翼広げてるみたいなやつ。
 でっかい翼広げてるひとね。神か。
 これは「バー」ですな。旅行中は何も考えず、撮ってたんだけど、けっこう的を得てるやん。
これはハトシェプスト女王葬祭殿のもの


















 有翼日輪は、そら(空・掛詞?)神なのですが、わたしが見たかったのは神殿や墓所の天上によく描かれているヌト・シュー・ゲブという「そら」を囲むように、世界の端と端をつないで、天空と大地に分けての画。両足、両手を広げて、おおっている、青い空に星なんかがきらめいておる、あれなわけです。ギリシャ神話にも巨人が大地を持ち上げてるってのがあったと思うけど、そんな感じかしらん。ちと違う?
 このはがきのスキャン分はちと小さくて、色も良くないんだけど、わかるかしらん。クリックで大きくしてみて。真中から端の黄色いところから端へ両手と体を広げてる神の図です。

 この天空のモトが12番と言ってたと思ったけど。聞き間違いかな。


 行ってまいりました。
 結論。ガイドの言う「大英博物館にあるオリジナル」というのは「死者の書」のことだと思います!「死者の書 the Book of the Dead 」というのはパピルスに書いてある、もしくは墓所でのレリーフにもある絵です。政府公認パピルスの店で説明してもらいました。パピルスに描かれたその写真は取れなかったけど、あとで行ったアラバスターの店に陶板の作品がありましたっけね。

 エジプトの店のもの



 ファーストフロアの61-66番の部屋が「エジプト死者の書の部屋」で、「古代エジプト・死後の世界」をテーマに、ミイラなどといっしょにパピルスの書が展示されてあります。

 大英博物館の展示から(写真はクリックで大きくなります)








 覚えていますか?古代エジプト人は死後の世界「あの世」を信じ、王族たちは墓所にそのレリーフを入れました。ヒエログリフで描かれたレリーフは神(神々)の眼につくよう、読んでもらえるよう入れたあの世へのメッセージです。死後、オシリス神(右のカノピーの中にいる白いワインボトルの王冠をかぶってる。後ろに控えしはイシス神とネフティス神)の前で、「最後の審判」をあおがねばなりません。
 ネフティスはオシリス・イシスの姉妹で、また、悪者セト(これもオシリスの兄弟)のきょうだいであり、妻である、女神。この4人、すべて兄弟姉妹で夫婦。

 計りのところで、アヌビュス神が、魂と(真実をあらわす)羽根とを天秤にかけ42人の審判神の尋問をすべてクリアしなければならない。魂と真実を天秤にかけ釣り合わなければ魂は下で待ってる鬼(怪物?)に食べられてしまうのです。

これもパピルス、本物だよん。            

わ、ワニもいましたねえ。

どすこい、スカラベちゃんも発見、金の帯つけてるけど。




木製のイシス神とネフティス神をかたどった供品
誰かに似てない??右のひと。


The Book of the Dead
 エジプトに行けばまず目にはいる3大レリーフのひとつ。。。古代エジプトの3大テーマのひとつ。あと2つは思い浮かばんけど。「死者の書(大英博物館の日本語ガイドブックにはそのまま死者の本、って書いてあったけど、書、の方が古代らしくない?)」「有翼日輪」「太陽神などの神々」ってとこかいな。



有翼日輪 大英博物館で見つけた刺繍のもの



手前にいるのが翼をつけたバーですよ。

 バカ、カバ、いやいや、この鳥のようなのが、「バー」で、両手を広げてる「カー」といて「アク」になるらしいです。馬鹿が悪になる??いやいや。バーと、カーが、スピリチュアルなもの、死後、魂は身体を離れ、ふたつあわさって、アクとなりあの世に行く、神の船に乗ることができるとか。

 ま、バーがいたので、あながち「天空の神」は間違ってないかも。でも62番だぞ。Twelve とSixty-two を間違えるわけないし。クルーズ客にもイギリス人が多いのに間違ってたらすぐわかるで、ええ加減なガイドちゃん。




 













 4番の部屋も古代エジプト。彫刻やら像の部屋。ここにはロゼッタストーンとラムセス2世像があります。

大英博物館4番の部屋の展示

 こんなところにいらしたとは。またお会いできて光栄です。ラムセス2世の像。

裏(背中)と表(正面)

これもラムセス2世
エレファンテイネ島で見つかったとか
アスワン・植物園の帰りに島は見ましたよ


 この「足で踏み入れた」王家の谷の、ラムセス2世の墓で見つかった、となれば、写真に撮ってみたくなるよね。
 あの世でまず、口を開くための道具とか。



ホルスくんもたくさんいました。




 妻(母)のハトホルもいた。入れておいてあげよう。これはアメンホテプ王像の横にいたとか。
 ハトホルだけ残って、王の像とオシリス像はなくなっているそう。アメンホテプ3世さんはあのメムノンの巨像のひとよ。




これもどっかで見たような。。。狩りの景色。と言えば?





 いやあ、久々に行ったけど、大英博物館って広いし、でかいし、奥深いわ。まだまだ初心者の気がします。展示物に追加されている説明ひとつでも実感がこもり、よくわかる。百聞は一見にしかず、とはよく言ったものだ。エジプトだけでもどんどん掘り下がりそうな気分です。
 「大英博物館シリーズ」5つくらいできそうね。また、やぶへび。

 おまけ。博物館のショップ。
 ロゼッタ・ストーン・グッズが陳列されております。
 この、折りたたみ傘よさそうだけどね。あとは持っててもどうする?という感じもするが。
 まさにスーベニア(想い出の品、でしょうな)


ちょっと、この傘、気に入りました。

       
マグカップ



ストーン・T シャツもあるよ

アンク(永遠の命のしるし)のペンダントトップ。何か知らなければ買わんよなあ。


右・上のペンダントトップは、カルトゥーシュかな?


 うん、これも久々だったけど、ショップだけでも、目からうろこでした。

 これでとりあえずエジプト・シリーズは 〆 (しめ)で~す。
 あ、なんか、やりとげたっつう達成感と開放感。でも4月から何をどう記事にすればいいの???ちょっとしばらく休憩したいかも。といいながらせこせこ入れるかも。

2010年3月31日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..…..March, 2010

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