Tuesday, March 9, 2010

番外編 エジプト旅行 実践編

 この紀行を読んで、ぜひ、わたしも行きたいわ、とエジプト旅行を考えておられる読者の皆様へ。お役立ち旅行実践編でいってみましょう。

◎入国査証

 エジプトは始めてだったのですぅ。憧れの中近東。行った国の数をまた増やしたわん。
 日本人は入国査証(ヴィザ)がいるのです。前もって領事館に行って取っておくのがすじですが、エジプトの場合は空港でカンタンに取れる、というのでそうしました。

 空港に着いたら入国審査の前にヴィザをもらわねばならん。ツアー会社のひとがなぜか中まではいってきてて、ツアーのひとたちに、ここでお金払ってシールを貼ってもらうように、スタンプ押し忘れのないように、といいます。どっかの屋台の店みたいに、カウンターの並びにひとがいっぱいいて、はいはいはい、こっちこっちこっち、と客引きみたいなことをしています。そのうちのひとりに行き10英ポンド(アメリカドルだと15)払って、二人で5エジプトポンドのおつりをもらいました。いきなり、エジプトポンド。わからん。
 で、ペロッとシールをパスポートのヴィザ面に貼って、機内で記入した入国カードを渡し、入国審査官にスタンプを押してもらい、ヴィザ取り無事終了。荷物のターンテーブルへ行くときも、係員がいて、ちゃんとシールがあるか、スタンプ押してあるか一人ずつチェック。
 こんなシールペロッで、ひとり10ポンド、ええ商売やなあ、って感じです。


メムノンの巨像のところにあった、ほったて小屋?警備の小屋かな

















◎通貨
 お金大事ね。エジプトも「ポンド」を使っているのでややこしい。これがのちのショッピング編でもフィーチャーされますが(そんな大げさか)買い物するとき、5ポンド、というのがエジプトポンドなのか、英ポンドなのか、確認しないとえらいことになる、とガイドに繰り返しアドヴァイスされました。だって、ほぼ10倍やしね。

*3月現在換算レート
100 エジプトポンド = 約 12.08 英ポンド
100 エジプトポンド 日本円にして 約1615円

 札はぼろぼろで、小汚い。触るとすぐ手を洗いたくなる。なるべく、現地通貨に替えないつもりだったけど、現金が要ったので、70(英)ポンドほどキャッシュにしたけど。
眼にしたのが、札は 5,10, 20, 50 の4種類。コインはこの1ポンドコインのみ。関係ないけど5の単位って、緑色やねんわ。5ポンド紙幣。イギリスしかり、ユーロ紙幣も。なんでやろね?
 アメリカドルの通りがいいようです。船の中ではもちろん、英ポンド、ユーロ、US ドル使えます。英ポンドで払ったらエジプト通貨でおつりがくるよ、と言われたけど、マーケットでエジプト通貨で払ったのに、おつりがドルできたわ。それこそもらったって役にも立たへんやんけ。エジプトポンド→ドル→英ポンド と3段階換算レートはようわからん。なんか、ごまかされてる気分大。
 ま、残ったお金はみんな、船のチップにしました。
 ガイドにツアー代払ったときは、エジプトポンドの現金の方がよかったみたいね。値切れたし。
 

右、エジプトの1ポンドコイン、ツタンカーメンのマスク。
左がイギリスの1ポンドコイン。女王様の横顔
大きさ比較のため、並べてみました。

◎トイレ
 もともと期待してなかったので、まあ、こんなもんでしょう。
 トルコ式のようなのも見たし、だいたいが、横に水のホースのようなものが置いてある。紙をトイレに流すとつまるのかな、とも思いましたが、大丈夫のようでした。パピルスの国にしては紙は貴重みたい。
 船内は問題なかったし、上陸しても、だいたい午前行って、お昼に船に戻り、午後からまた出発と言う短いものだったので、トイレの近い、さすがのわたしも大丈夫でした。
 初日、ルクソールの空港に着いてやれやれ、空港内のトイレに行ったら、おねえちゃんがいて、1ポンド、と催促されたので、ヴィザのおつりの1ポンドあげたら、英ポンド、なんて直されました。持ってたので素直に1英ポンドあげたけど、あとから聞いたら1エジプトポンドでよかったらしい。しまったぁ。損した?そうよね、1ポンドのトイレ代なんてロンドンでもハロッズくらいやで。
 観光地のトイレは必ず番人がいて、チップと引き換えにトイレットペーバーを申し訳程度にくれます。すでにエジプト旅行に行ったひとが教えてくれて「ちょっとしかくれないから別にトレペを持参した方がいいよ」という有益なアドヴァイスにより、船の予備ロールを持ち歩き、苦労しませんでした。ワンゲルを彷彿とさせる、「携帯トレペ」が役に立ちました。
 コインはそうそう持ち合わせていないので、緊急の場合は、もう、突進。おねえちゃんがナンと言おうが、不機嫌な顔されようが、チップなしで突入。ロールは持ってるもんね、紙くれなくてもええよ。見てると他のガイジンだってそうしていたみたい。主人があとから払うから、とか言ってる奥さんもいた。チップおかないから入れてくれないってことないもんね。

エスナの観光馬車。右の男の子は「綿菓子」のようなものを売ってました。
黄色い束になってるやつ。いくらか知らねど、手ぶらで「バクシーシ、バクシーシ」
とだけ言う子たちよりは商売してる?
 
◎バクシーシ
 チップとはちと違って、こちら宗教上の習慣からか、おねだり、というより、強制に近いのかも。
 エスナの神殿は船着場から近くて徒歩で5分ほど。見学終わって、船に戻ろうと川沿いの道をとろとろ歩いていると、すでに子供たちが観光客目当てに後ろにぞろぞろついてくるんです。目的はひとつ。お金。「バクシーシ、マダム」「バクシーシ」としつこいです。無視してましたが、よくよく聞いてみると「1ユーロ」って言ってるの。1ユーロほしいって。1ポンド(エジプトでもイギリスでもない)でも、1ドルでもない。もはや1円ってことは絶対ないね。いまやユーロが一番高い価値なんです。世相を反映してるね。子供でも。


◎モスク
 古代エジプト神の神殿ばっかり主に見たので、エジプトがイスラム教の国だってこと、すっかり忘れてました。モスクは見学したのはアスワンだけですが、もちろん、どこにでもあり、静かに船内で休憩しているときは、お祈りの声が聞こえてました。イスラムのお祈りはコーランをマイクで流すので、すっごい聞こえるのですよ。船内でも、船員さんがお祈りしているのを見ました。敬虔なイスラム教徒は日に5回。祈るそうです。バスマットくらいのじゅうたんをひいて、メッカの方向を向き(エジプトからすると東だからあってるよな)はじめ、じゅうたんのふちに立ってお祈り。ひざまずいて、じゅうたんにおでこをつけてお祈り。これを繰り返す。不遜だが、いい屈伸体操になりそう。なので、実践的に敬虔な教徒のでこは赤くなってるそうです。祈りダコ?
 モスク内では、女性は男性と同じところでは祈ることができないのです。別室というか、すみの隠れたようなところで祈るのです。

◎水
 船内ライフにも入れますが、水が悪いので、生水は絶対だめ、サラダやフルーツも水で洗ってあるからだめ、暑いからと言って、氷はもってのほか。アイスクリームもやめた方がいい。歯を磨くのもミネラルウォータで磨いていた、というひともいましたが、ぜんぜん大丈夫でした。船内の水は飲み水には適しません、とあるので、飲み水はもっぱらボトルのミネラルウォーター。船で買っても 500ml のボトルで 50p くらい。買ってもしれてるしね。
 船内の食事で、サラダやフルーツはおいしかったし、アイスクリームもデザートに出たぞ。



 今回は写真が少なくごめんちゃい。なにせ、実践編ですので(言い訳たらたら)。

 次回はいよいよ、クルーズ船内ライフにせまる!!!

2010年3月9日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..…..March, 2010

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